近年では甲子園本番では苦戦が続き、悔しい思いをしている山口県勢。
しかし山口県内の予選では、新旧入り乱れた激戦が繰り広げられています。
古豪が意地を見せつつも、新勢力がかなり台頭してきてると言っていいでしょうね!
過去には「ミラクル宇部商」と呼ばれた宇部商業高校などが甲子園ファンには心に焼き付いているチームでしょうか?
山口と言えば、優秀な政治家を送り出す地域として知られていますが、スポーツ選手も負けていません!
今回はそんな山口県の、高校野球注目ランキングを紹介します!
5位:下関商業高校
正式名下関商業高等学校は、神戸、大阪、横浜、名古屋に次いで日本で5番目に設立された商業高校で、中国、四国、九州、沖縄の中では最も古い歴史を持つ商業高校なんだそうです!
過去にはセンバツでの優勝経験も誇り、甲子園通算23回の出場経験を持つ古豪です。
2015年には夏の甲子園に出場し、20年振りの甲子園での1勝を白樺学園から挙げるなどの活躍を見せて山口を湧かせました。
監督の佐々木氏は「亜細亜バッティング」を表に掲げそこをベースに練習をしています。
亜細亜バッティングとは亜細亜大学が行っている、全てのベースにランナーを置いてのフリーバッティングの事ですね!
それに2つの打者ゲージを用意して、一塁側に置かれたゲージでは一、二塁間・ライト咆哮への進塁打。
三塁側に置かれたゲージにはワンアウトからランナーを還す事。
投手は牽制や変化球も使い打者やランナーを抑えにかかります。
これにより、実践でのケースバッティングやその場面での最適な行動や判断の速さ、相手のスキを付くクセを付けられより実践的な選手が育っていきます。
その結果が2015年夏の甲子園出場を生み出したと言われていますね!
プロでもケースバッティングは難しいもので、ここの判断力を鍛えれば試合でどんな場面でも対応力が付いて心強いですよね!
こんな対応力のある選手を育成している下関高校には今後も注目です!
甲子園成績
春の甲子園出場:14回 優勝1回
夏の甲子園出場:9回
下関商業高校出身の主なプロ野球選手
・池永正明 (西鉄ライオンズ)
・藤本英雄 (読売ジャイアンツ)
・平山菊二 (読売ジャイアンツ-大洋ホエールズ-大洋松竹ロビンス)
4位:宇部商業高校
宇部商業と言えば甲子園での、「ミラクル宇部商」ですね!
清原桑田を擁する伝説のPL学園と決勝での死闘や、昭和63年での3回戦では完全試合をされそうになりながら、敗退寸前からの逆転ホームラン…
更にその夏には1年生の代打による史上初逆転ホームランでの勝利など、恐ろしい粘りと逆転劇を作るチームとして古い甲子園ファンの方には印象に残っているでしょうね!
この完全試合からの逆転ホームランもしびれますが、この様な逆転を一度だけではなく2度も3度もやっているからの「ミラクル宇部商」なんですね!
そんな宇部商業は公立という事もあり、近年では私立高に苦戦していて2007年のセンバツ以来甲子園出場とは疎遠になってしまっています。
しかし、2016年夏予選にもベスト8、2015年の夏予選でもベスト4と、大きな衰えを感じる戦績ではありません。
山口の方にも甲子園ファンの方にも思い出深い。宇部商業高校のミラクル再び!なんてことがあるかもしれませんね!
甲子園成績
春の甲子園出場:7回
夏の甲子園出場:12回 準優勝1回
宇部商業高校出身の主なプロ野球選手
・上本達之 (埼玉西部ライオンズ)
・有田修三 (近鉄バファローズ-読売ジャイアンツ-福岡ダイエーホークス)
3位:岩国高校
岩国高校は県内では有数の進学校でありながら、甲子園春夏通算12回出場を誇る文武両道の強豪校です!
近年でも2014年に春夏甲子園に連続出場を果たしており、山口県の中では完全に強豪校として注目を浴びるようになりました。
監督の河口氏は岩国高校を名門に変えた、大監督として知られており中学まで硬式野球未経験でもこの監督に寄って強豪の一員として鍛え上げられてきます。
とにかく接戦をモノにするために守備練習に時間を割いていて、堅い守備とじっくりと鍛え上げられた基礎から来る、全てのプレイの質の高さがウリです。
しかし、進学校であるがゆえに練習時間もかなり限られる部分が多いようで、試験休みには2週間部活辞退が出来なくなるそうです。
こんな困難にも屈せず、毎年レベルの高いチームを作り上げてくる岩国高校…
接戦こそ岩国高校の強みが出る部分なので、注目しましょう!
甲子園成績
春の甲子園出場:7回
夏の甲子園出場:5回
岩国高校出身の主なプロ野球選手
・十時啓視 (読売ジャイアンツ-近鉄バファローズ)
・渡辺純志 (阪神タイガース)
2位:南陽工業高校
南陽工業高校は近年メキメキ力を付けている強豪校です。
2016年のセンバツに選ばれる活躍をして甲子園での勝利も勝ち取り、近年ますます調子を上げてきている勢いのある学校ですね!
練習では「準備」と「確認」を怠る事無く行っており、守備の際やランナーが居るケースなどで万が一の可能性でも潰していき、確実に最適なプレイが出来るようにチームメイト同士で常に準備確認をするのです。
これは自分もとても大切な事だと思います。
特にランナー一三塁だったり、アウトカウントが1アウトなのか2アウトなのかだったり、バッターは強打なのか?など情報やカウントによって色々と変わる事がありますからね!
高校生はやはり、プロよりその辺の準備が弱い部分が多く、細かいプレーになるとミスをして自滅するチームもよく見られます。
というかプロですら、結構判断ミスはありますからね!高校生では常に最適な行動を取るのはとても難しい事です…
この南陽高校は更に走塁中のギリギリのリードや、スライディングの滑る場所などまで準備確認をしており、まさに用意周到といったチームですね!
この基礎の正確さから来るプレイで、山口県ではまさに強豪としての知名度を上げた南洋工業高校…
その準備と確認から来る、考えられたプレイには注目ですよ!
甲子園成績
春の甲子園出場:5回
夏の甲子園出場:3回
南陽工高校出身の主なプロ野球選手
・岩本輝 (阪神タイガース)
・椎木匠 (中日ドラゴンズ-千葉ロッテマリーンズ-西武ライオンズ)
・津田恒実(広島東洋カープ)
・吉本博 (西武ライオンズ-大洋ホエールズ-ベアーズ-ドルフィンズ)
1位:宇部鴻城高校
宇部鴻城高等学校(うべこうじょうこうとうがっこう)は山口県にある私立高で、特進コースから工業化、医療秘書課などの特殊な科が設置されています。
2010年代に入ってから急速に力を付けて来ており、2016年の秋季中国大会にて王者に輝き、2017年のセンバツにも選ばれました。
2016年の夏の甲子園予選でも決勝で惜しくも敗れ準優勝、2015年にもベスト4、2014年にもベスト4と山口の中でも近年ではトップと言っていいほどの安定感を誇っています。
まだ甲子園通算出場回数は春夏通じても4回と、超強豪とはいきませんが、ここ最近の安定感のある強さを見ると本命としか言えませんよね!
最近では守備、攻撃共に高い水準のチームを毎年作り上げてきます。
2017年現在で3年生の嶋谷選手は、プロでも注目の逸材と評されていて、その世代NO1のショートではないかとも言われています。
何しろ近年は甲子園予選以外でも全ての大会でほぼ上位に入っており、その安定感には他高校もかなり苦戦しています。
2010年から山口県の強豪として、仲間入りした宇部鴻城高校には今後も注目ですよ!
甲子園成績
春の甲子園出場:3回
夏の甲子園出場:1回
宇部鴻城高校出身の主なプロ野球選手
・小林敦美 (オリックス・ブレーブス)
・石川政雄 (広島東洋カープ)
まとめ
新興勢力の宇部鴻城高校を筆頭に古豪を圧倒し始めている山口県。
しかしまだまだ圧倒的とは言い難く、古豪の意地を見せつける可能性も高い地域ですね!
この先どう変わっていくのかも注目ですね!
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