出典:読売巨人軍公式
今のプロ野球界の悩みと言えばとにかく「打てるキャッチャー」が居ない事。
期待された西武の森友哉選手は怪我で出遅れ、守備でも捕手ではなくDHや外野でプレイする事が多くなっていて捕手としてはあまり起用されていません。
過去には古田敦也選手、城島健司選手、阿部慎之助選手、更に過去にさかのぼると野村克也選手という打撃能力の高いキャッチャーが存在しました。
ですが古田、城島という名選手も引退してしまい、阿部選手は高齢によりファーストへ守備変更で捕手としては実質引退。
彼らが消えた後はどこのチームも守備は良いが打撃はちょっと…という捕手ばかりになってしまいました。
その結果「打てるキャッチャー」は絶滅危惧種に…
巨人も例外では無く、阿部選手の後継者となった小林誠司選手は肩は滅法強く良いキャッチャーなのですが打撃の方がかなり厳しいレベル。
しかし、そこで巨人に救世主のような選手が登場しました!
それが「宇佐見真吾」選手!
今回は鮮烈デビューを飾った宇佐見真吾選手についての詳細をご紹介します。
巨人宇佐見真吾捕手とは?ドラフト順位は?
出典:侍ジャパンオフィシャル
まずは宇佐見真吾選手のプロフィールを見てみましょう。
生年月日:1993年6月4日(24歳) ※2017年現在
出身:千葉県松戸市
身長:181㎝
体重:87㎏
利き腕:右投左打
ポジション:捕手
年俸:800万円(2017年現在)
宇佐見選手は柏市立柏高校時代はそこまで有名な選手ではなく、高校時代の成績も県大会ベスト8という結果が最高でした。
しかし城西国際大学で花開き、ベストナインや日本代表に選出される選手に成長し、プロ注目の選手へ。
2015年のドラフト会議で読売ジャイアンツから4位指名を受けてプロ入りを果たしています。
宇佐見慎吾選手の成績は?
宇佐見選手のプロ初年度となる2016年は二軍で多くの試合に起用されます。
しかし二軍でワーストとなる6個のパスボールを記録し、更に打率.198と打撃守備共に低調に終わってしまい1軍昇格は無し。
プロ2年目の2017年の宇佐見選手は4月に右手有鉤骨(ゆうこうこつ)の骨折により摘出手術を行い、前半戦が絶望となり厳しいスタートを切りました。
しかし復帰してからは2軍で30試合、打率.262ながら2本塁打を放ったパンチ力を期待されて8月にとうとう初の1軍昇格。
手術でスタートとなってどん底かと思われた2017年ですが、宇佐見選手は短い期間でのチャンスを見事に掴んでいます。
プロ初ホームランがサヨナラ!
プロ初の1軍昇格となった8月8日に即デビューのチャンスを貰い、代打での初打席でいきなりヒットを放ちプロ初打席初安打を記録。
続く9日にもヒットを放ち、1軍で初マスクもかぶります。
その試合は逆転負けを喫していて、初の1軍でのリードで反省面も残りました。
そして8月18日。
DeNAベイスターズとの試合はお互いに10安打以上を放つ打撃戦に。
7-7のまま試合は延長戦となり、10回裏の出来事でした。
途中出場していた宇佐見選手に2アウト二塁の場面で打席がまわります。
3ボール1ストライクのカウントからDeNA5番手投手の砂田選手のスライダーをフルスイング。
ボールは見事に打った瞬間ホームランと解る軌道でスタンドへ吸い込まれていきました。
プロ初ホームランがいきなりサヨナラホームランという劇的な幕切れ。
このドラマチックなサヨナラ勝ちに宇佐見選手の打力にかかる期待は更に高まりました。
現在では小林誠司選手という不動のスタメンマスクが居る為に、レギュラーでの捕手出場はまだまだ難しいかもしれませんが小林選手の打率は2割前後を行ったり来たり…
打撃が弱点と言われる小林選手だけに、守備を補ってあまりある打撃を見せ続ければレギュラー奪取がありえるかもしれません。
「捕手はとにかく守備」という風潮はありますが、なんだかんだ言って監督はある程度打てる捕手を常に期待しているものなんですよね。
守備面では二軍で2016年にかなり課題を残していた宇佐見選手ですが、まだまだ伸び白があるので成長を見せてくれるでしょう。
「打てるキャッチャー」を待ち続けるプロ野球界に新たな期待の星が登場しましたね!
小林選手は阿部選手が捕手を辞めてからライバルと言える存在が居なかっただけに、宇佐見選手との競争で相乗効果も期待出来ますね。
2017年8月19日の時点ではまだ9打席ながら打率.429を記録していて、今後も更に代打で起用されると予想されます。
宇佐見選手の性格は?モノノフ?
宇佐見選手は出身高校の監督からも物おじせず肝が据わった性格をしていたと評されています。
今年のWBCで小林選手がチームを離れている間は主戦捕手を務めていました。
その期間にもホテルでノートでWBCを観戦しながらリードやキャッチングをメモりながら学んでいたそうです。
巨人で正捕手の座を掴むんだ!という前向きな姿勢を隠さずに出していてとても意識の高い選手ですね。
真面目な宇佐見選手ですが、ユニークな面も持っていてアイドルグループである「ももいろクローバーZ」の大ファンでもあるそうです。
ももクロファンは通称「モノノフ」と呼ばれ、プロ野球界にもモノノフ繋がりの選手が多数いる事でも知られています。
有名所ではメジャーリーグヤンキースのエースとなった田中将大選手や、ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手などは登場曲をももクロの曲していたりと熱狂的なファンです。
宇佐見選手もそれに負けじと相当なモノノフなんだそうです。
スポーツ報知では「いつかももクロで入場を」という記事も上がっていて、自分の知名度が上がったら登場曲をももクロにして出場するのが夢だとか…
いつか実際にももクロの登場曲で入場する宇佐見選手を見てみたいですね!
まとめ
プロ出場4試合目にしてサヨナラホームランを放ち、一気に名前を売った宇佐見真吾選手。
球界期待の打てるキャッチャーとして大きな期待が寄せられています。
ここで結果を残して小林選手とのライバル争いでお互いに更なる成長に期待したい所です。
打撃面では本当に素晴らしい才能を持っている為に、数年後には球界を代表するキャッチャーになっているかもしれませんよ!