なかなか甲子園本番では良い結果が出ず、それでも野球人気が高くとても「高校野球愛」が強い地域として知られる秋田県。
昔は公立高校が圧倒的な強さを誇っていた地域で、強豪私学がなかなか生まれにくい地域でした。
しかし今年の出場校は私立強豪の明桜高校が8年ぶりに、全国でも通用するのでは?と言われる強さを見せて見事夏甲子園の切符を掴んでいます。
決勝での金足農戦では序盤から中盤にかけて5点を奪い、そのリードを保ったまま5-1での勝利とまさに危なげない勝ち方。
4月に就任したばかりの元帝京三高の監督輿石重弘監督も大喜びでしたね!
後述で語りますが、公募で募集された監督でもありすぐに結果を出した事から募集した学校側も監督本人にも人一倍嬉しい優勝となった事でしょうね。
今回はそんな秋田県を制した明桜高校野球部の詳細や注目選手をご紹介します!
秋田県大会優勝の明桜高校野球部とは?
出典:wikipedia
明桜高校は秋田県秋田市に所在する私立の高校です。
甲子園には1981年に初出場してから今年の夏を含め春5回夏9回の出場を誇る強豪校。
名前にあまり聞き覚えがないぞ…?って方もいるかもしれません。
それもそのはずで、2006年までは秋田経法大付という名前で出場しており、2007年から明桜高校へと校名を変えています。
2016年になんと野球部の監督を公募で募集して話題となった学校でもあります。
名門校としてはかなり珍しい事例で新聞にも取り上げられ記事となりました。
出典:報知新聞
強豪校の私立は特に実績のある監督やOBから招へいされる事が多く、外部公募という大胆な手に出た陰には2009年以来出場がないので改革を行いたいという学校側の意思が見えましたね。
ハローワークなどにも掲載し、募集した人の中から「ガチ選考」を行う形式で実際にその募集を見て応募して監督になったのが現在の輿石重弘監督。
輿石監督は前は都留高校や、帝京三高の監督も務めていた人物。
帝京三高では甲子園出場が期待されながらも達成出来ず、その後は教師として野球からは離れていました。
しかし今回の公募で奥さんの後押しもあり再度夢への挑戦し明桜の野球部監督へ就任。
1期目で夏甲子園へ8年ぶりへ導くという偉大な結果を出してしまいました。
今年の4月から野球部へ就任し、メンタル強化を掲げて部員と共に寮に住み込み寝食を共にして見事すぐに結果を出しました!
明桜高校側の思惑がズバリと当たりましたね!
今年は選手にも恵まれていて、145キロ投手の山口君を筆頭に春大会も9年ぶりに制していて絶好調のチームと言われていた下馬評通りの強さ。
打線も長打、走塁共にレベルが高く甲子園本番では苦戦が続く秋田勢の希望となるかもしれません!
8月3日の甲子園練習ではナイン全員が外野芝の上に寝転んで空を見上げるという変わった動きをして話題に。
「空も見ないで帰ったらもったいない」という監督の意図によるものだったそうで、メンタルを重視する輿石監督らしい奇行?というか素晴らしい指示ですね!
明桜高校の注目選手は?
やはり2年の「山口 航輝」君に注目。
181㎝85キロ。
恵まれた体格を持ち2年ながらも4番打者として活躍しており、春の大会では打率6割を残して完全に不動の主軸に。
投手としても最速146キロを記録する速球を持っている本格派右腕で、投打両方でチームを支える大黒柱。
今年夏の予選でも打率.563を記録していて今年の明桜の強力打線の中心を担います。
プロ注目の選手でもあり2018年のドラフトでプロ入りを果たす可能性もある才能溢れる選手。
投手陣は山口君の他にも佐藤君、五十嵐君といった左右の好投手も控えていて、甲子園でも長丁場を回せる投手陣。
投打共に高い実力を持っていて、1回戦の強敵東東京の二松学舎大付との初戦が鍵となりそうです。
まとめ
監督公募から1年足らずで監督交代→即夏の甲子園という偉業を達成した明桜高校。
監督と選手の絆も強く、チームワークも良いと言われていて今年の秋田代表明桜高校には久々の甲子園での良い結果が期待されています。
厚い投手陣に軸となる4番が揃っている為に、今年は期待してもいいかもしれませんね!