熊本といえば、2016年の秀岳館高校によるセンバツベスト4に続き夏の甲子園でもベスト4へ進出し、なんと2017年のセンバツでもベスト4に勝ち上がり一躍注目を集めました!
熊本は今のところ秀岳館一強ムードが漂ってはいますが、熊本工業のような古豪や、九州学院などの新鋭の高校も接戦を繰り広げています。
今年も激戦が予想され、どこが勝つとは言い切れない混戦が予想されます!
今回はそんな熊本県の注目校ランキングを紹介します!
5位:熊本工業高校
正式名称は熊本県立熊本工業高等学校となっています。
通称「熊工」と書いて「くまこう」と呼ばれています。
熊本県内で唯一の県立での工業専門の学校なんだそうです!
県立高校ながらも過去に春、夏通算で41回の甲子園出場を誇っており、夏の甲子園で準優勝を3回もしています。
これは熊本県の中では断トツの出場回数で、他の高校の追随を全く許さない数字となっていますね!
近年の熊本県大会では決勝や、ベスト4までは進むものの、秀岳館高校や文徳高校に阻まれ、悔しい思いをしています。
しかし安定感は抜群な高校の為、今後も強豪として君臨し続けるでしょうね!
野球部の他にも吹奏楽部が超強豪として知られている学校でもあります。
甲子園成績
春の甲子園出場:21回
夏の甲子園出場:20回 準優勝3回
熊本工業高校出身の主なプロ野球選手
・川上哲治 (読売ジャイアンツ)
・伊東勤 (埼玉西部ライオンズ)
・前田智徳 (広島東洋カープ)
・荒木雅博 (中日ドラゴンズ)
4位:東海大熊本星翔高校
正式名は東海大学付属熊本星翔高等学校(とうかいだいがくふぞくくまもとせいしょうこうとうがっこう)となっています。
全国に14校ある東海大学の付属高校の1つだそうです!
部員数は100人を超える大所帯の野球部で、出身者にはあの「ONE PIECE」作者の尾田栄一郎さんもいるそうです!
100人以上の部活って想像も付きませんよね…?
走塁攻撃守備ともにソツが無いチーム作りを目指していて、進塁打や送りバントなどをきっちり決めてくる安定した野球を見せてくれます。
2014年、2015年にも夏の大会でベスト8に残る等、惜しい試合が続いているだけにこの先にも期待が持てそうです!
甲子園成績
春の甲子園出場:0回
夏の甲子園出場:1回
東海大熊本星翔高校出身の主なプロ野球選手
・松岡健一(東京ヤクルトスワローズ)
3位:文徳高校
とにかく「粘り強く」「泥臭く」を掲げでしぶとい野球を展開して、近年好成績をあげている文徳高校。
過去には夏の甲子園にも二度出場しています。
野球部の他にも相撲部が全国レベルの強豪で全国大会制覇も複数経験しています。
近年は毎年のように夏の甲子園に王手をかけながら、敗れてしまう惜しい大会が続いています。
2013年夏には熊本大会決勝で熊工に、2014年夏でも決勝で城北に、2015年にも更に決勝で九州学院に敗れるなどとても心が折れそうな敗戦を3年連続したことでも話題となりました。
決勝に行くだけでも大変な事なのに、3年連続であがって決勝で全部打ち砕かれてしまう辛さは想像も付きませんね…
しかし元気さもウリなこのチームは明るく元気に声を出していてめげている様子は見えません!
安定した成績を残しているだけに、今度こそはやってくれそうですよね!
甲子園成績
春の甲子園出場:0回
夏の甲子園出場:2回
文徳高校出身の主なプロ野球選手
・河田寿司 (東北楽天ゴールデンイーグルス)
・末広五大 (元プロ野球選手・千葉ロッテマリーンズ)
2位:九州学院高校
九州学院高校はスポーツが盛んな学校で、野球部の他にも自転車競技部、剣道部、柔道部、陸上部、サッカー部、水泳部といった数々の部活が全国大会に出場し、優勝も争うほどのレベルの高さを持つ学校です。
近年でも熊本の夏大会で2014年にはベスト8、2015年には優勝し、甲子園へ、2016年にも決勝へ上がるなど目下絶好調の学校ですね!
毎年ライバルの秀岳館と甲子園の座を争う本命候補であり、その直接対決には大盛り上がりをみせてくれます。
県内でも屈指の攻撃力と堅い守備力をウリとしていて、毎年の様に強いチームを作り上げてきます。
プロ野球選手も多数輩出する、レベルの高い練習を行っておりまさに実戦向きな学校と言えますね!
個人的には剣道部が滅茶苦茶強い学校ってイメージがあります。
一度生で見たことがあるのですが、九州学院だけ迫力が桁違いでした。
甲子園成績
春の甲子園出場:6回
夏の甲子園出場:8回
九州学院高校出身の主なプロ野球選手
・小田裕也(オリックス・バファローズ)
・柳田真宏(西武ライオンズ-読売ジャイアンツ-阪急ブレーブス)
・大塚尚仁(東北楽天ゴールデンイーグルス)
1位:秀岳館高校
秀岳館(しゅうがくかん)高校は通称「がっかん」などと呼ばれることが多い強豪校です!
2016年にはセンバツで突如現れた秀岳館が、圧倒的な打力を武器にエグい強さを見せつけ、いきなりベスト4。
その年の夏の甲子園でも予選を圧倒的な強さで勝ち抜き、夏の甲子園でベスト4。
そして2017年のセンバツでもベスト4…
この流星の様に現れた強豪校に全国が驚きました。
昔からの超強豪という学校ではないのですが、元々かなり強いチームとして有名ではありました。
ですが甲子園常連というレベルではなく、ベスト8ぐらいで負けてしまう事も多かった学校でした。
しかし何故ここまで強くなったのでしょうか?
2014年に鍛冶舎巧監督が就任する前年に、自分が率いていた大阪府のボーイズリーグの強豪、「オール牧方ボーイズ」という全国優勝レベルのチームの主要メンバーを、そのまま秀岳館へ引き連れたことが大きな要因と言えるでしょう。
この「オール牧方ボーイズ」というのは生半可な中学レベルのチームではなく、前代未聞と言われる中学5冠を達成する程のチームで、正に日本トップレベルのチームだったのです。
就任した2014年には、まだまだ新入学したエリート1年生も成長しておらず、主要メンバーは旧2,3年生メンバーでもあった為、大きな結果は出ませんでした。
しかし2015年時の3年生引退後の秋ごろから、完全に牧方ボーイズ出身者が主力となり、秋の大会を連続優勝。
この時あたりから秀岳館の強さの一端を見せ始めています。
2016年には2014年に入学した牧方ボーイズメンバーが3年生の主要メンバーとなり、鍛冶舎の絵図通りまさにチームとしてのピークを迎えます。
春のセンバツではいきなりベスト4の成績を残し、夏の地区予選も勝ち抜き甲子園出場を圧倒的強さで決め、ベスト8に輝きます。
この活躍で秀岳館の名は一躍全国レベルとなり、巷でも話題となりました。
しかし、この手法は地元を応援するという文化である高校野球ファンには批判を浴び、ヤジを浴びせる人なども続出しました。
地元熊本の方でさえ批判的な意見もありました。
その理由は牧方ボーイズだけではなく、ベンチ入りのメンバーに熊本の選手は0人で、部員全体でも数人しか居ないという「傭兵チーム」のようなチーム作りをしていたからと言われています。
地元の人は「熊本代表」を応援したいのにその選手が他の所の選手では愛着がわかないというのもあるのでしょうね…
ですが生徒達は必死に野球をしているだけですし、批判されるのはかわいそうですよね;;
監督自身も「我々が勝つことで熊本のレベルが引きあがる」という、まさに現代的な効率を考える思想の持ち主でもあり、実際間違ってはいないと思います。
実際に同じ手法を取ろうとしても、このような強いチームの子を引き連れる程の求心力を持った監督も多くはいないと思います。
今後も野球には力を入れていく構えを見せていて、これからも強いチーム作りをし続けていくと語っているだけに、熊本の他の高校は秀岳館という最強のライバルが立ちふさがる事になりますね!
甲子園で見せたあの圧倒的な打線にファンになった方も多いでしょうし、チームとして魅力的な秀岳館ですから、この先も活躍は間違いないでしょうね!
ヒールとしてのイメージを付けられてしまった事は悲しいですが、選手たちは一生懸命プレイして、間違いなく高校球児としての熱い心を持っているので、これからも応援したいと思いますね!
甲子園成績
春の甲子園出場:3回
夏の甲子園出場:2回
秀岳館高校出身の主なプロ野球選手
・松中信彦 (福岡ソフトバンクホークス)
・遠山奬志 (阪神タイガース-千葉ロッテマリーンズ)
・国吉佑樹 (横浜DeNAベイスターズ)
・九鬼隆平 (福岡ソフトバンクホークス)
・松尾大河 (横浜DeNAベイスターズ)
【まとめ】
秀岳館という高い壁が出現し、他高校には脅威となった熊本地区。
しかしこの強いチームの誕生は、熊本地区のレベルを引き上げる可能性も秘めており、近い内に甲子園優勝校も出るかもしれませんね!
色々な意味で注目を集めるこの地域に、今後も注目です!
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