2017年夏の静岡大会決勝は色々な意味で凄い試合となりました。
午後1時から開始された試合は、途中でかなり強い雨が降って来て中断。
そこからなんと3時間弱の中断後に再開されますが、雨は止んでおらずグラウンドはグチャグチャ。
天気もグラウンドもそして試合も荒れ模様となりました。
何と決勝のスコアは「23-10」という一見すると野球のスコアとは思えない結果。
勝者は創部35年にして初めての甲子園出場を勝ち取った「藤枝明誠高校」でした。
出典:静岡新聞
試合内容は6回終了時点で大雨になり、決勝のルールで降雨コールドは無いので12-2と藤枝明誠大量リードで中断された為に、「ノーゲームになったら藤枝明誠ちょっとかわいそうすぎない?」という同情の声も…
※画像は6回終了時点でのグラウンド
雨が少し弱まるという予想も出ていた為に、大会本部は長い中断の後グラウンドに土を入れるなどして雨が降ったまま再開し、お互いに雨で制球を乱して更に点の取り合いとなり大荒れの試合となりました。
かなりグラウンドは荒れていて、「ノーゲームにすべきだった」という意見も多く出た、色々な意味で考えさせられる試合でしたね。
今回はそんな大荒れの試合を制した藤枝明誠高校野球部の詳細や、注目の選手を紹介します!
静岡県大会優勝の藤枝明誠高校野球部とは?
出典:wikipedia
藤枝明誠高校は静岡県藤枝市に所在する私立の高校です。
県内では進学校として知られていて、勉強も出来る学校なんだそうです。
サッカーやバスケット、陸上などでは全国レベルの強さを持っていますがまさか野球部が今年甲子園を決めるとは少し予想外だったのではないでしょうか?
甲子園には春夏通じて完全に初出場となり、甲子園の舞台を初めて味わう事になります。
藤枝明誠高校の監督光岡氏は「お前らはヘボ軍団だ」と言い続けて、選手を団結させ、主将の中田君も「甲子園に行くために『最強のヘボ軍団』を目指そう」と仲間にゲキを飛ばし今年の夏を勝ち抜きました。
ヘボ軍団とは言いますが、エースの久保田君は変則サイドスローで相手を幻惑するプロ注目の投手で決して実力の低いチームではありません。
打線も準決勝、決勝で合計37点を挙げていて投打が噛み合った勢いで静岡大会を勝ち抜きました。
初出場となるとやはり下馬評ではかなり低めに見積もられますが、エースの出来次第では番狂わせもありえるかもしれません。
ユニフォームが漫画「タッチ」の明青高校に似ている?
初出場で話題を集めている藤枝明誠高校ですが、甲子園初出場以外にも注目されている部分があります。
それはあの有名漫画「タッチ」の明青学園のユニフォームに似ているという事です。
静岡代表、藤枝明誠もろタッチのユニフォームやな pic.twitter.com/FgANrlDOsn
— 阪神Q@8/19 (@chopin_q) July 26, 2017
アンダーが黒で白いユニに黒文字でHEISEIとMEISEIの違いだけで確かにソックリですね!
漫画の中で伝説となった明青高校の様に藤枝明誠高校も歴史に名を残すのでしょうか!?
藤枝明誠高校の注目選手は?
やはり藤枝明誠の注目選手はエースの「久保田 蒼布」君。
ストレートの最速は132キロと決してスピードがある投手では無いのですが、サイドスローから放たれる真っ直ぐはとてもキレのあり、出所が見にくく打ちにくい投手です。
スライダーも決め球としてかなりの精度を持っていて、U18ワールドカップの代表候補にも挙がっています。
決勝では最悪のグラウンドコンディションで10失点を喫しましたが、まともな状況なら安定感のあるピッチングを持ち味としているだけに甲子園でも活躍が期待されます。
※画像は試合終了直前のグラウンド状態
まさにグチャグチャですね…
この状況ではプロでもまともに投げれるとは思えないので、久保田君の10失点はあまり参考にはならないと考えます。
西武の牧田和久選手なども、球速は無くてもプロで一流となっていますからね。
変則フォームの良い投手というのは本当に侮れません。
まとめ
全ての意味で色々と話題となった静岡県大会夏の決勝。
藤枝明誠が猛打を見せて見事に甲子園への初切符を手にしています!
「タッチ」のユニフォームに似ていると言われているので、甲子園での晴れ舞台でこの部分も要チェックですね!
初となる甲子園の舞台でどこまでやれるかは未知数の高校ですが、注目のエースやユニフォームなど見どころ満載の学校ですね!